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2.西本先生の講座
近江が舞台となっている文学に触れて、近江の風土や歴史を知り、この地域の良さを再認識することがこの講義の目的とのこと。
西本梛枝先生は滋賀の生まれ、在住ではないとのことですが、滋賀の良さをたくさんご存じです。
このページでは草津キャンパスでの西本先生の講義の様子を紹介しています。
校外学習の様子(詳細)はこちらをクリックしてご覧ください。 ⇒
2023年1月31日~4月18日まで 合計6回
開催日 | テーマ | 講義の内容 | 場所 |
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2023年 1月31日 |
近江の文学的風土 近江が登場する文学作品 |
🔷近江と文学について 近江関連の文学作品を素材にして、近江の風土を知り、近江の良さに気づく。 併せて<本そのもの>の楽しさに触れることを目的に全6日間校外学習2回で講義が進みます。 最後は学習のまとめ(発表会)もあるぞ(汗) 西本先生の穏やかなお話に近江の文学作品に誘われ、船を漕ぎながら夢の世界へも誘われ(💤)いまだに睡眠学習実践中 数々の作者、作品を紹介していただきました。 皆さん、作品探しの開始です。 |
草津キャンパス 介護研修室 |
同 2月14日 |
城山三郎 「一歩の距離」 |
舞台は大津海軍航空隊(現自衛隊大津駐屯地) 20世紀は陸海の戦いから空を中心とする戦争となり、日本劣勢の中、少年特攻隊員養成を目的として人権を無視するような訓練が大津海軍航空隊で行われていた。終戦でそれまでの価値観が無となった少年の心の動きを描いている作品です。 私たちの幸福感を改めて問い直す書物に触れることができました。 |
草津キャンパス 介護研修室 |
獅子文六 「但馬太郎治伝」 |
近江豊鄕にルーツを持つ実在の人物をモデルにして描かれた作品 大正から昭和にかけて近江豊鄕にルールをもつ大富豪をモデルとして主人公の但馬太郎治が描かれています。この主人公は日本よりもフランスで名を馳せた人物であり、桁違いにお金を使ったそうです。 実録薩摩次郎八の因縁の土地であり、近江商人の輩出地でもある豊鄕での校外学習に期待が膨らみました。 |
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2023年 3月7日 |
但馬太郎治こと薩摩次郎八ゆかりの地豊郷を歩く | 今日は西本講座、最初の校外学習です。天気は快晴、絶好の校外学習日和です。 2月14日に学んだ但馬太郎治に因んだ豊郷を訪問し、近江商人の「すごさ」を学習しました。 <先人を偲ぶ館> 近江鉄道・豊郷駅からあるいて約10分で豪商・近江商人を紹介した「先人の館」に到着、館長さんの説明を聞きながら当時の近江商人の全国での活躍ぶりを目の当たりにしました。 館内展示物の中 に薩摩次郎八がフランスから授与された勲章もありました。 |
豊郷町 |
<旧豊郷小学校群> 次は、豊郷町先人の一人、古川哲治郎が寄贈し建築された旧豊郷小学校へ。 ヴォーリス設計で、当時「東洋一の小学校」といわれたほど立派な小学校であったとのこと。 歴史的価値がある建造物である一方、「軽音楽の聖地」としても全国的に名を馳せています。 |
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<伊藤忠兵衛記念館> 最後に大手商社である伊藤忠、丸紅の創始者である伊藤忠兵衛宅を訪問しました。 この記念館では、繊維卸業から総合商社への道を拓いたその足跡を紹介しています。 今回の校外学習では、滋賀の地域文化の一部を形成した近江商人について学びました。 事前にその内容を学習し、実際に現地を訪問すると、興味も湧き、知識も入りやすいことを実感した次第です。 |
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同3月28日 | 童門冬二 「小説 中江藤樹」 |
近江聖人 中江藤樹の歩んだ生涯を描いた作品の紹介です。 江戸時代初期の儒学者で現在の高島市安曇川町上小川に生まれました。8歳のころには大坂夏の陣で武士の時代が終わり、これからは武士が学問を収めることが大事と学問を始めました。 41歳で亡くなるまでには藤樹心学という「孝行、致良知、五事をただす、知行合一」など「心」を重視した.独自の考え方を確立しました。この考え方を全国に広めたとのことです。 |
草津キャンパス介護研修室 |
徳永真一郎 「甲賀燃ゆ」 |
徳永は香川県に生まれましたが、先祖が近江の人で滋賀を舞台にした歴史小説を数多く書いています。 この小説は、1842年(天保13年)甲賀、野洲、栗太の農民たちが決起し三上山の麓で決着した一揆の経緯を書いた歴史小説です。財政が行き詰まり賄賂が横行したり不正な検地をする幕府に対し庄屋たちが立ち上がりました。彼らの根底には中江藤樹の「人間皆平等」という考えありました。 史実であるため、各所の石碑などが建てられ、現在も事実が語られているとのことです。 野洲市ホームページでは、郷土の偉人として近江国天保一揆の指導者であった土川平兵衛を崇めています。以下のリンク先を参考にしてください。。 三上騒動(近江天保一揆)関連記事 ⇒ 土川平兵衛偉人伝リンク |
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2023年 4月4日 |
高島城下町と藤樹の里の訪問 | 今日は、西本講座2回目の校外学習日で、中江藤樹のふるさとである高島市を訪問しました。 天気は快晴、しかも桜が満開、絶好の散策日和です。 <高島城下町、乙女が池周辺の散策> 午前は高島城下の商家、武家屋敷周辺、大溝城跡、乙女が池周辺をガイドさんの案内で散策 高島の歴史に触れながら散策を楽しみました。周辺の桜もたいへんきれいでした。 ・大溝城天守台跡で集合写真 周辺の桜の風景 |
高島市勝野 |
<中江藤樹のふるさと、安曇川> 午後は安曇川にある「藤樹の里」を訪問しました。 中江藤樹記念館、藤樹書院、藤樹のお墓、陽明園などを皆さんと共に見学しました。 記念館、書院では中江藤樹に関するいろんな逸話などを聴講した上で、展示物を見学しました。 ・藤樹書院前で集合写真 藤樹書院には、その回りの小川に鯉が放たれ、花が飾られていました。中江藤樹の発案で行ったことが、今でも脈々と受け継がれていました。中江藤樹が今なおこの町の人に深く浸透している様子を窺い知ることができたように思います。 |
高島市安曇川 | ||
2023年 4月18日 |
発表会 (西本講座最後の授業) |
西本先生の最後の授業、滋賀の地を題材とした小説を読み、その地を訪れ、その感想を発表します
長い間憂鬱の種だった人、ワクワクしながら待った人、徹夜で準備した人、皆さんしっかり発表しました。それぞれ本を読み、その場に立ち、それぞれの思いを熱く発表しました。 西本先生の講評がもっと熱かった。 先生からの全体の講評をお聞きした後は、感謝の意を込めて色紙を送りました。 滋賀に関連する小説の解説、豊郷及び高島・安曇川への訪問など、楽しい時間を皆で共有できたことに感謝します。 西本先生 ありがとうございました。 |
草津キャンパス介護研修室 |